Squarespaceで独自ドメインを使用する方法|新規取得・接続・移管の方法まで徹底解説!
「Squarespace でサイトを制作して、自分が所有するドメインを使用できるのかな?」
「サイトは完成したけど、独自ドメインの設定方法が分からない……」
Squarespace を利用するにあたって、このような疑問を抱いていませんか?
本記事では、Squarespace で独自ドメインを使用する方法や、注意すべき点について詳しく解説し、これらの疑問を解決していきます。
独自ドメインの設定はSEO対策やブランドのアピールの観点でも非常に重要なので、本記事を参考にしてより効果的なサイト制作を目指してみてくださいね。
独自ドメインを使用しない場合
まず、前提として、Squarespace でサイトを制作した際に割り当てられる初期設定のドメインは、いわゆる組み込みドメインです。これは必ず末尾が必ず.squarespace.comのドメインであり、実際のアドレスはこの前にランダムな英単語2つと英数字が組み合わせられたもの(例: https://flamingo-hexagon-m76g.squarespace.com)になります。また、この.squarespace.com以前の文字列はサブドメインにあたるので、既に使用されている文字列でなければ自由に変更することもできます。
この状態でもサイトを公開することはできますが、いくつかのデメリットがあります。
1つ目に、組み込みドメインはSquarespace からドメインをレンタルした状態であるため、ビジネス用途の場合等にはそのサイト、ひいては会社の信頼を損ねる可能性があります。また、アドレスが長くなるため独自ドメインに比べアドレスを覚えられにくいというデメリットもあります。
2つ目に、SEOで不利に働く可能性があります。SEOはサイトのコンテンツやドメインの強さなどを総合的に検討して判断されるので、一概に独自ドメインを使えば検索上位に表示されるとも言い切れませんが、長期的に見た場合、SEO評価を蓄積できる独自ドメインが明らかに有利です。
3つ目に、同じURLを使い続けられないというデメリットがあります。もしサイトを他のサービスに移行したり、新たに独自ドメインを使用したりという場合にはアドレスが変更されることになりますが、それによってそれまで蓄積した組み込みドメインのSEO効果がリセットされてしまいます。
これらの理由から、ビジネスやプロモーション目的でサイトを運営する場合は、以下で紹介する独自ドメインでの利用をおすすめします。
独自ドメインを使用する3つの方法
Squarespace には、独自ドメインを使用する方法が大きく分けて3つあります。
Squarespace でドメインを購入する
他のドメインをSquarespace に接続する
他のドメインをSquarespace に移管する
以下で、これら3つについてそれぞれ解説していきます。
Squarespace でドメインを購入する
メリット
年払いプランであれば、1年間は無料で利用できる
ドメインを接続する手間が省ける
Squarespace 上で一括管理できるため、更新し忘れ等のトラブルが発生しにくい
デメリット
国内の外部サービスを利用するよりも、料金が割高
各種手続きが英語
まず、Squarespace で独自ドメインを利用するうえで最も分かりやすい方法が、Squarespace 経由で独自ドメインを購入することです。
前提として、年払いで契約したすべてのSquarespace アカウントには、1年間のカスタムドメイン利用権が提供されます。(条件あり。詳細はこちら)
これを利用すると、Squarespace が提供する通常$20/年のTLD(トップレベルドメイン。.com など末尾のアドレス)を、ドメインを登録または移管された日から最初の1年間は無料で利用することができます。
Squarespaceでドメインを購入する手順
まず、編集画面のトップからSettings → Domains → GET A DOMAIN をクリックします。
次に、取得できるドメイン一覧の画面が表示されるので、ページ上部の検索フィールドに取得したドメイン名を入力します。
すると、ドメイン名にTLDを加えたアドレスの候補が表示されます。そのドメインが使用可能であれば右側に”Free” または価格とショッピングカートのアイコンが表示され、選択するとそのドメインがカートに入ります。
なお、そのドメインが既に使用されている場合は”Unavailable” と表示され、クリックできません。
カートにドメインが入った状態で右上のCHECK OUT をクリックすると連絡先等を入力する画面になり、そのまま指示に従って進めると無事、ドメインが取得できます。
注意すべき点
年間プランで無料ドメインを登録した場合、初年度は無料です。ドメインサービスを利用開始してから最初の1年が経過後、ドメインは自動的に$20で更新されます。
無料ドメインを利用しない場合にも、更新は1年ごとに行われます。
ドメインの登録後、サイトが新しいドメインに接続されるまで最大72時間かかる場合があります。
ドメイン登録後5日以内であればドメイン名を変更できますが、この5日間の猶予期間後は、ドメイン名を変更できません。
Squarespace 経由でドメインを取得することのメリットは、面倒なドメインの管理までSquarespace 上で一括で行えることです。これにより、Squarespace の更新はしたけれど、ドメインの更新をし損ねてリンクが切れてしまうといった事態を避けることができます。
より詳しいヘルプが必要な場合は、公式サイトを参照してください。
他のドメインをSquarespace に接続する
メリット
既に所有しているドメインを、契約を変更せずに使用できる
Squarespace 経由に比べ、費用を節約できる場合がある
ドメインの更新手続きなどを日本語で行える
デメリット
Squarespace とは別にドメインを管理する必要がある
契約しているプロバイダによっては、面倒な行程がある
既に他のサービスでドメインを所有していて契約を変更したくない場合、またはコストをできるだけ抑えたい場合には、ドメイン接続がおすすめです。
Squarespace 経由でドメインを購入または移管をすると、前述の通り管理の手間が省けるというメリットがありますが、少々気になるのはその料金です。
Squarespace 経由での $20/年という料金は、日本円にするとおよそ2,600円(2023年2月現在)で、これは国内の著名なプロバイダと比べると若干高価です。利用するサービスにもよりますが、.com を使用するのであれば1,500円/年程度からドメインを取得できます。
少しでもコストを抑えたい、日本のプロバイダでドメインを契約したいといった場合には、ドメイン接続が最適な選択肢になります。
また、既にドメインを所有している場合は、そのドメインをSquarespace にリンクすることもできます。どちらの場合でも、手順は以下の通りです。
ドメインをSquarespace に接続する手順
まず、編集画面のトップからSettings → Domains をクリックします。ここまではドメインを購入する手順と同じです。
次に、USE A DOMAIN I OWN をクリックし、ドメイン名入力画面を開きます。
ここで、Enter domain のフィールドに自分が所有するドメイン名を入力し、Connect Domain を選択します。
このとき、Squarespace がサポートするドメインを契約している場合には、プルダウンメニューから該当するドメインを選択してください。直接ドメインを接続するためのポップアップウィンドウが開きます。
ただし、この機能に対応しているのはほとんどが海外のサービスなので、例のように該当するものがない場合は上記の画像のようにOther を選択し、CONNECT DOMAINをクリックします。
正常にドメインが認識されれば、次にDNS Settingsの画面が表示されます。ここで表示されるCNAMEレコードと Aレコードを参照し、メモしておきます。
その後、DNS Settings の画面は開いたまま、別のタブまたはウインドウで契約しているドメインプロバイダにログインし、DNS設定を開きます。ここで必要なデータを追加または変更し、ドメインが Squarespace サイトに正しくリンクするようにする必要があります。
この手順については契約しているプロバイダによって微妙に異なるため、お使いのプロバイダのサポートを参照するか、Squarespace 公式のサポートを参照してください。
正しく設定できれば、上記画像で赤文字になっているCurrent Data の欄が緑文字のCorrect に変化し、DOMAIN OVERVIEW の画面でconnected と表示されるようになります。そうなれば、ドメインの接続は無事完了です。
注意すべき点
接続が正常に機能し始めるまでには24~72 時間かかる場合があります。
プロバイダのDNS設定で、MXレコードを削除しないでください。MXレコードはあなたのメールアドレスを接続するため、それらを削除すると、メールサービスに問題が発生する可能性があります。
この手順を完了してから最大72時間の間、ドメインにエラーが表示されるのは正常です。もし72時間が経過してもエラーメッセージが表示される場合は、公式サイトのトラブルシューティングを参照してください。
他のドメインをSquarespace に移管する
メリット
既に他のサービスでドメインを所有している場合にも、同じドメインを使用できる
Squarespace 上で一括管理できるため、更新し忘れ等のトラブルが発生しにくい
年払いプランであれば、1年間は無料で利用できる
デメリット
手続きが少々煩雑で、転送処理に時間がかかる
国内サービスから移管した場合、結果的に元より料金が高くなるケースがある
既にドメインを所有している場合に、Squarespace 上でドメインの更新等の管理をすべて済ませたい、という場合に利用するのがドメイン移管です。ドメインの情報はそのまま、管理会社をSquarespace に変更するというようなイメージですね。移管するドメインにSquarespace 以外のサイトが含まれていても、ドメインごとSquarespace が管理することになります。
この場合にも、新しくSquarespace でドメインを取得する際と同様に$20~/年を、Squarespaceに支払うことになります。また、年払いプランのカスタムドメイン1年無料権が適用できます。
ドメインをSquarespace に移管する手順
まず最初に、ドメインを移管できるようにするため、現在契約中のプロバイダの指示に従って、ドメインのロックを解除します。この手続きは少々複雑な場合があるので、分からない場合は「ドメイン名 + ドメイン移管」等で検索してみてください。
次に、プロバイダから認証コードを取得します。これは、「EPPコード」または「転送キー」と呼ばれるもので、プロバイダの設定内で表示できるか、メールで取得できるのが一般的です。プロバイダによっては、このコードを生成するのに1日か2日かかる場合があるため、ドメインのロックを解除したらすぐにリクエストすることをお勧めします。
認証コードを取得できたら、続いてSquarespace 側での手続きに移ります。
前述したドメイン接続と同様にSettings → Domains →USE A DOMAIN I OWN と推移し、所有ドメイン名を入力します。
続いて、下に表示されたボックスのうちTransfer Domain を選択します。
次の画面で、Authorization Code のフィールドに先ほど取得した認証コードを入力し、SAVE AND CONTINUEをクリックします。
これで、移管に必要な認証手続きは完了です。この後は、公式のサポートページを参考にしながら、登録情報や支払い情報を確認・変更し、Review Order パネルからドメイン料金の支払いを完了してください。
移管処理が完了しDomains パネルに緑色でConnected が表示されたことを確認した後、で当該ドメインをPrimary に設定すれば、設定は完了です。
注意すべき点
移管には処理に時間がかかります。上記のすべての手順を正しく行ったにもかかわらず、15日経ってもまだドメイン移管が保留中の場合は、プロバイダに問い合わせてください。これは、Squarespace の管轄ではありません。
ドメインの移管に失敗した場合は、Squarespace からメールが届きます。これは、登録フィールドに間違った情報を入力した場合、認証コードを間違って入力した場合、等々の理由で発生する可能性があります。FAQを参考に、トラブルシューティングを行ってください。
移管が完了したあとは、以前のプロバイダとの契約をキャンセルできます。Domains のパネルで正常に接続されていることを確認するまでは、契約をキャンセルしないでください。
支払い等に関する注意点は、ドメインをSquarespace 経由で新たに取得した場合と同様です。
まとめ
ここまで、Squarespace で独自ドメインを使用する3つの方法について、それぞれ解説してきました。
Squarespace で独自ドメインを使用するには、
Squarespace 経由での新規ドメイン取得
他サービスのドメインの接続
他サービスからのドメイン移管
という、3つの方法があります。
これらにはそれぞれ長所と短所があり、どの方法が適しているかは既にドメインを所有しているかどうか、コストと利便性のどちらを重視するかなどによって異なります。
まずは本記事を参考に、自分にマッチした形式はどれなのかをしっかりと見極めたうえで、最適な方法を選択してくださいね。
Kyriosでは、Squarespace で独自ドメインを使用する際の手順や、選び方等の相談を随時受け付けています。何かご不明な点がありましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。